|
|
|

ヘスペリジンと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種で、ビタミンPの仲間といえば、身近な感じがするはずです。
ビタミンPとは、ビタミンと似た動きをするビタミン様物質で、ビタミンCなどのほかのビタミンが正しく働くのを助ける役目もします。ビタミンPの仲間には、みかんなどの柑きつ類に含まれるヘスペリジンのほか、そばなどに含まれるルチン、玉ねぎなどに含まれるケルセチンなどがあります。 |
|
 |

ヘスペリジンは、私たちがふだん食べているみかんの果肉の部分より、房やスジ、そして中果皮を含む皮の部分に多く含まれています。その含有量を比較すると、房やスジは果肉の約3杯、皮は約20倍とされています。また、房やスジには食物繊維も豊富なので、みかんを食べるとき、これらも一緒に食べるとよいといわれるのは、理にかなっているのです。
さらにヘスペリジンは、まだ熟していない青いみかんに非常に多く含まれていることが明らかになっています。なかでも、「水入り」直前の青みかんにもっとも多く含まれ、その含有量は、完熟みかんの10数倍ともいわれています。水入りとは、みかんを輪切りにしたときにポタポタと水滴がしたたり落ちるくらいに成長するころで、大きさにすると直径3cmに満たないくらいを指します。時期にして、だいたい梅雨が明ける7月初めの2週間前後。この時期を逃すと、ヘスペリジンの含有量が少なくなるため、一年のうち、わずか2週間という限られた期間だけしか収穫できない青みかんは、たいへん貴重なものといえます。 |
 |
| 体や頭皮のかゆみ、肌あれといった、いわゆるアレルギー症状は、体内のヒスタミンという物質が過剰になることでおこります。ヘスペリジンには、このヒスタミンの放出を抑える働きがあることが、近年の研究によって明らかになりました。平成15年に厚生労働省が行った調査によると、同年間に何らかのアレルギー症状(アトピー性皮膚炎や気管支炎、花粉症など)があったと答えた人は、約4割にも上っています。ですから、ヘスペリジンのこうした働きは、アレルギー症状で悩む人々にとって、注目すべき朗報と言えるでしょう。 |
|
 |

私たちの体には、毛細血管がすみずみにまで張り巡らされています。この毛細血管には適度な透過性(通り抜ける性質)があり、体の各組織と栄養や酸素のやりとりをする重要な役目を担っています。しかし、体内のビタミンPが不足すると透過性が高まり、出血したり、血液中のタンパク質がしみ出したり、最近が侵入しやすくなったりします。ビタミンP、つまりその一種であるヘスペリジンを補えば、血管の透過性が適度に保たれ、すこやかで丈夫な血管を維持することが期待できます。 |

肌のハリや弾力は、コラーゲンなどの弾力繊維によって保たれています。そのコラーゲンの生成をサポートするのがビタミンCです。ビタミンCは水溶性のため、体内にとどまりにくい性質がありますが、ヘスペリジンとビタミンCを同時に摂ることで、ビタミンCの吸収率がアップすることが明らかになっています。ビタミンCの吸収がよくなればコラーゲンの生成がスムーズに行われ、ハリや弾力のアップ、そして、ふしぶしのなめらかな動きにつながります。 |
|

リウマチは、関節・骨・筋肉のこわばりや腫れ、痛みなどの症状があり、進行すると日常生活にも支障をきたす病気です。 発病するのは20〜40代に多く、しかも圧倒的に女性に多い傾向にあります。
このリウマチ症状に、ヘスペリジンが何らかの働きをもたらすという研究結果が報告されました。まだ研究段階ではありますが、今後その働きが立証されれば、さらなる注目を集めそうです。 |
|
 |

年齢とともに、骨がスカスカになって弱くなり、骨折しやすくなる骨粗しょう症は、特に閉経後の女性に多く見られます。意識的に摂りたいのは、骨の構成成分であるカルシウムや、カルシウムの流出を防ぐ大豆イソフラボンなどですが、近年では、ヘスペリジンにも骨密度の減少抑制に関わる働きがあると報告されています。 |
|
 |

ヘスペリジンには、毛細血管を収縮する作用があります。また、血圧の上昇を抑えたり、血中のコレステロール値や中性脂肪値を低下させる働きも。こうしたことから、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することが、ヘスペリジンには期待されているのです。 |
|
 |
| |
このようにヘスペリジンには、体の健康や美容に役立つさまざまな働きがあり、その研究はさらに進められています。
ヘスペリジンの一日の摂取目安量である100〜150mgが推奨されていますが、ヘスペリジン150mgを摂ろうとすると、果汁100%のオレンジジュース約1リットルが必要になります。ヘスペリジンを含む柑きつ類を努めて摂るほか、サプリメントなどを上手に利用するようにしましょう。 |
|
 |
 |
| |